セルロースファイバーを吹込み中

今回は、断熱工事の様子をご紹介します。

こちらの写真は「InCide PCセルローズファイバー」という断熱材を壁の中に吹き込んでいるところです。

ゼロ宣言の家で使用しているセルロースは、100%大豆インクを使用したアメリカの新聞古紙で作られた断熱材。調湿性・防音性に優れていて、夏は涼しく冬はあたたかい家づくりには欠かせません。

吹き込み作業は、専用の機械で細かい繊維をぎゅっと詰めていきます。隙間ができないようしっかりと調整しながら施工するのがポイントです。この断熱材のいいところは、自然素材であることと、呼吸する家づくり(ゼロ宣言の家)との相性がいいこと。湿気を調湿してくれるので、壁の中か蒸れにくく結露の心配も少なくなります。

そして、もうひとつのポイントが「クアトロ断熱」との組み合わせ。セルロースファイバーとクアトロ断熱を組み合わせることで夏の熱を遮り、冬の冷えを防ぐダブルの効果を発揮します。外からの熱を反射し、内側では湿度を調整する、この組み合わせが、1年を通して快適な室内環境を作ってくれるんです。

メリットだけではなく、知っておきたい部分もお伝えしますね。セルローズファイバーはほかの断熱材に比べてコストが少し高め。吹込み密度や詰まり具合が大切な素材。職人さんの丁寧な施工によって、断熱性能を最大限に引き出すことができます。しっかりと施工すれば、長い年月でも性能が安定して続くのが特徴です。

見えなくなってしまう部分こそ、丁寧に。そんな思いで、今日もひと吹きひと吹き、心込めて施工しています。

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